明治創業の歴史ある銭湯

 一の湯は、明治時代に織物工場で働く工員や女工のための浴場設備として創業、後に地域の人々も利用できるようになった歴史ある銭湯です。桐生市の固定資産台帳には大正元年(1912年)に登記した記録が遺されていますが、それより以前から営業しているそうです。

 100年以上前に建てられた木造の銭湯は、柱・梁などの骨組み部分が新築当時のものが継続して使われています。暖簾をくぐり、木製の番台から中に入ると、木製の脱衣箱や竹製の脱衣籠、木製の身長測定器が置かれた、畳張りの床の脱衣場、薬湯の浴槽や山風景のタイル画に飾られた壁面の浴室と、どこか懐かしさを感じさせるレトロ外観・内装です。

浴槽は薬湯と超音波気泡風呂の2種類

 一の湯の浴槽は、薬湯(夏はよもぎ湯、冬はじっこう湯)と超音波気泡風呂(ジャグジー)の2種類。お湯は薪でおこしています。入浴道具は基本持参ですが、番台からタオル、石鹸、シャンプーの貸し出しもあります。風呂上り、桐生の地牛乳「田仲牛乳」提供の瓶牛乳(180ml、100円)も好評です。
 入浴料金は大人(中学生以上)が360円、中人(小学生)が150円、小人(幼児)が70円です。

桐生市内に残る銭湯は4軒

 昭和20年代には50軒近くあった桐生市内の銭湯も、今は「一の湯」を含めて4軒が残るのみとなりました。先代より引き継いで半世紀近く「一の湯」を運営してきた、2代目主人の吉岡藤吉さんは「当時は自宅に風呂がある家庭も少なく、多くの人が銭湯を利用していた。時代の流れで残り少なくなったが、私が元気な限り営業を続けていきたい」と語ります。
 桐生散策の帰り、多くの織物工場があった往時の桐生に思いを馳せつつ、昔ながらの銭湯文化を体験してみてはいかがでしょうか。

店舗情報

一の湯

大正時代から続く銭湯

営業時間
:16:00〜22:00
定休日
:月曜日
住所
:〒376-0031 群馬県桐生市本町1-4-35
電話番号
:0277-44-4704

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